研究概要

代表者氏名白石 敦子(しらいし あつこ)
代表者所属機関日本社会事業大学社会事業研究所
役職・課程PD研究員
助成年度2019年度

研究テーマ

住み慣れた地域における要介護高齢者の看取り支援に関する研究―市町村の「看取り支援事業」に焦点をあてて―

研究概要

 高齢多死社会へ進む現在、介護保険制度の施行によって、家族等が担ってきた介護を社会全体で支える仕組みに移行させてきたように、看取りについても、社会全体で支える体制が必要になってくると考えられる。

 本研究は、「主として、高齢者の方の『人生の最期を迎えた後の諸事(葬儀・埋葬・納骨等)』や『人生の最終段階における医療・ケア』に対する不安や心配を解消し、人生の最期を迎えるまでの日々を安心して過ごしていただけるよう、市町村が主体となって実施している事業」を「高齢者看取り支援事業」と定義し、その現状と課題から、住み慣れた地域での看取り支援について、今後の方向性とサービス・支援のあり方を探求するため、インタビュー調査と質問紙調査を行った。

 その結果、今後の方向性とサービス・支援のあり方として、「個別支援の推進」、「支援内容の拡充」、「事業としての立ち上げ・推進」、「情報の共有と周知」の4点を示すことができた。