代表者氏名 | 髙木 和美(たかぎ かずみ) |
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代表者所属機関 | 岐阜大学地域科学部 |
役職・課程 | 教授 |
助成年度 | 2012年度 |
ドイツの高齢者ケア職養成制度改革・ケア職統合化への到達点と課題に関する調査研究
ドイツでは、2002年10月に連邦憲法裁判所で高齢者看護師を疾病者看護師と同等の看護職として養成し、国家資格を付与する判決が出された。準備期間を経て2003年8月以降、ドイツで実施されてきた疾病者看護師と高齢者看護師、小児疾病者看護師(少数)の養成制度統合化および大学教育化(学士教育)の現状を、主に聴き取り調査により把握した。
そして、看護職養成の統合教育及び学士教育の複数の事例から、ドイツの独自の方法と、この動きを生み出したドイツ国内とEUの情勢、統合化の理論的根拠の関連を捉えることができた。日本における高齢者長期ケアの担い手養成の方法とその論拠とは、根本的な違いがあった。その違いを鮮明にできたことで、日本における養成制度のあり方を検討する要所を整理することができた。