代表者氏名 | 梁 明玉(やん みょんおく) |
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代表者所属機関 | お茶の水女子大学リーダーシップ養成教育研究センター |
役職・課程 | 講師(研究機関研究員) |
助成年度 | 2014年度 |
施設入居に至るプロセスと適応に関する日韓比較研究-有料老人ホーム入居者を対象に-
本研究では、施設入居に至る経緯の実態を明らかにし、入居後の適応に及ぼす影響要因を検討するため、日韓有料老人ホーム入居高齢者を対象に、インタビュー調査(日本:20名、韓国:20名)と質問紙調査(日本:249名、韓国:229名)を行った。
まず、インタビュー調査の結果では、日本の高齢者の殆どは、入居への事前準備をしており、老後への不安や子どもに負担を与えたくないという主な理由から、今後介護に備えた老後の準備として、自主的に有料老人ホームへの入居を選択していることが確認された。一方、韓国の高齢者は、入居前まで施設の存在を知らないほど認知度は低く、様々な家庭内の事情により、心構えもないまま、息子・娘の勧めより仕方なく入居しているケースが多いという特徴がみられた。
次に、質問紙調査の結果では、日韓同様に健康状態と経済状態の良さ、自分の意思による入居、事前調べ、子ども満足度、友人の存在は、入居後の適応を促す重要な要因であることが示唆された。