研究概要

代表者氏名鈴木 育子(すずき いくこ)
代表者所属機関足利工業大学
役職・課程准教授
助成年度2015年度

研究テーマ

精神疾患患者の生活習慣病予防のための活動量計を導入した援助内容・方法検討

研究概要

【目 的】精神科デイケア利用者を対象に、活動量計を用いて日常生活における活動量を把握し、対象者個々の生活習慣病予防に必要なデータが得られるかを検討した。
【対象者】精神科デイケア利用者で、研究調査に同意し、精神科医師が研究参加に問題ないと判断した10名である。予備調査2名、本調査8名とした。
【研究方法】調査期間は2015年10月28日~2016年3月30日で、予備調査は2週間、本調査は5ヶ月間実施した。運動と栄養に関するミニ講座を月に2回、 計6回実施した。
【調査項目】(1)血圧、活動レベル(1-7段階)、体組成計データ(体重、BMI、筋肉量他)(2)血液生化学検査データ(AST、ALT、γ-GT、HDL、LDL、GUL)である。
【結 果】活動量計で運動レベルの把握と運動習慣継続を評価することで、対象者の生活習慣病予防の動機付けとなった。体重の増減と筋肉量の変化は、身体状況の判断と栄養指導に活用可能だった。発達課題、家庭環境による影響や精神症状コントロール状況からケア計画の立案が重要だった。