代表者氏名 | 渡辺 忍(わたなべ しのぶ) |
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代表者所属機関 | 日本社会事業大学大学院 |
役職・課程 | 博士後期課程 |
助成年度 | 2016年度 |
地域包括ケアシステムにおける医療-介護連携を推進するための実証的研究
-インスリン療法中の在宅要介護者支援における連携システム構築のための情報共有-
地域包括ケアシステムが推進されている中、医療介護連携は重要なカギである。しかしながら、医療と介護間での情報共有が円滑に行われていない現状が指摘されている。
本研究では、インスリン療法を行う要介護高齢者支援に着目し、医療介護連携における情報共有の実態について調査した。インスリン療法者への支援モデルを選定した理由は、現状において支援課題の多い対象集団であること、インスリン療法は医療上だけでなく生活全般への配慮を必要とし、今後増加すると考えられる、医療依存度の高い要介護者への生活支援のための医療連携モデルとして汎用性が高いと考えたためである。
調査は、目的に沿って3調査行った。まず①インスリン療法を行う要介護者支援を行う上で必要な情報項目を整理し、②医療介護連携の要である介護支援専門員の情報把握の実態と多職種連携行動の関連、③介護支援専門員が感じている医療者と情報共有する上での困難な体験について調査した。