研究概要

代表者氏名本田 順子(ほんだ じゅんこ)
代表者所属機関神戸大学大学院保健学研究科
役職・課程講師
助成年度2016年度

研究テーマ

ダウン症のこどもをもつ家族の適応とレジリエンス,家族機能に関する研究

研究概要

ダウン症児をもつ家族は,健常児をもつ家族よりも育児においてストレスが高いことが明らかになっており,そのストレスは,家族機能低下の引き金になると想定される.そこで,ダウン症のこどもをもつ家族の家族ニーズ,家族適応,家族資源,家族機能と,それらの関連性を明らかにすることによって,ダウン症のこどもだけでなく,家族を1つの単位として支援するための支援策を検討することを本研究の目的とした.質問紙調査には,145家族が,半構成面接調査には,19家族が参加した.家族内の問題解決のためのコミュニケーション,家族の強さ,親の最終学歴が高いほど家族機能が高く,毎日の生活の中での困難が多いほど家族機能が低くなることが明らかとなった.またこどもの発達段階やライフイベント毎に家族に課題が発生している現状と,家族内部資源,家族外部資源を利用しながらその課題を解決していることが明らかとなった.