研究概要

研究テーマ

発展途上国の障がい者への支援・教育・社会的包摂に関する研究

研究概要

　バングラデシュでは2013 年に制定された｢障がい者の権利と保護法｣の下で、障がい者ID カードを作成し、毎月500 タカ（約690 円）の支援が開始された。また、政府は各種工学技術を推進し、IT立国化、多数の工学系大学の新設をしている。制度・予算・技術面に前進が見られ、従来不可能であった高齢者・障がい者支援への福祉工学技術の適用がなされていく可能性は高い。
　同国の大学教育におけるインクルーシブ教育の実態を知るため、国立 Jahangirnagar 大学での調査を行った結果、友人やリキシャが大学へのアクセスを助け、ノート・テイカーや音声データ化が教材へのアクセスを助けている。ICT機器、特にスマートフォンの利用率は高く、かつ自律的な使用が見られる。また｢デジタル・バングラデシュ｣政策の流れの中で、読み上げ可能であるアクセシブルなデジタル教科書を整備する動きが始まっている。