研究概要

代表者氏名室田 信一(むろた しんいち)
代表者所属機関首都大学東京
役職・課程准教授
助成年度2017年度

研究テーマ

日本におけるコミュニティ・オーガナイザー配置政策の可能性

研究概要

研究班による定期的な研究会を開催し、コミュニティ・オーガナイザー配置政策およびコミュニティ・オーガナイジングをめぐる理論的・実証的研究について議論を深めた。コミュニティ・オーガナイザーの配置が政策として推進されるようになった起源を公民権法成立後のアメリカと捉え、その際に雇用されるコミュニティ・オーガナイザーとはどのような存在かを整理した。その上で、イギリスのキャメロン政権が推進した政策を参考に、今日におけるコミュニティ・オーガナイザー配置政策の可能性について検討した。日本では、地域共生社会づくりや生活困窮者自立支援政策の中でコミュニティ・オーガナイザーに該当するワーカーの配置が進められているが、それらのワーカーにはコミュニティ・オーガナイザーとしての役割の一側面のみが期待されている実態について検討した。