研究概要

研究テーマ

療養通所介護および児童発達支援等の実態調査
～障害児者および要介護高齢者等の全年齢層を対象とした通所事業の充実～

研究概要

　本調査は、日本訪問看護財団が独自調査として実施し、本研究代表者が共同研究者として加わった「在宅療養のサービス基盤としての療養通所介護事業の実態調査」を元に政策提言を行う。また、追加調査を加え、ガイド作成の基礎資料とすることを目的とした。
　方法は療養通所介護事業所83カ所を対象とした無記名自記式質問紙調査と、ヒアリング調査等である。
　結果、療養通所介護事業所の管理者は看護師である特徴から、平均要介護度が高く、経管栄養や気管内吸引等の医療的ケアが多く見られ、常時観察とケアマネジメントが必要な状態像の利用者が多かった。療養通所介護事業所に児童発達支援等を併設することで、全年齢層の療養者を多職種で支援できることが明らかになり、今後の地域共生社会の実現にむけた重要な役割を担うと考える。
　本調査より、療養通所介護における看護マネジメント加算（仮称）の新設を提案し、また、開設・運営ガイドを用いて事業の普及に努める。