研究概要

代表者氏名田中 聡一郎(たなか そういちろう)
代表者所属機関関東学院大学経済学部
役職・課程准教授
助成年度2019年度

研究テーマ

社会保険改革のオーラルヒストリー

研究概要

 本研究は2000年代以降の最大の社会保険改革である2004年公的年金改革と2006年医療制度改革の担当者のオーラルヒストリー記録を作成することを研究目的として実施した。
 
 2004年公的年金改革は、同改革の制度設計の実務を担った元年金局数理課長の坂本純一氏に本研究への参画をお願いし、マクロ経済スライドや保険料水準固定方式、有限均衡方式等の検討プロセスについての具体的な証言が得られた。2006年医療制度改革は、当時保険局長として同改革を主導された元厚生労働事務次官の水田邦雄氏にお願いし、高齢者医療の構造改革、医療費コントロール、社会保険庁改革、中医協の見直し、混合診療解禁といった諸解題への対応経過についての証言が得られた。

 研究成果である、2004年公的年金改革と2006年医療制度改革に関するオーラルヒストリー記録は、多くの社会保障関係者の関心を呼び、また今後の社会保障改革に歴史的視座を提供することが可能になると考えられる。