研究概要

代表者氏名立花 潤三(たちばな じゅんぞう)
代表者所属機関富山県立大学
役職・課程講師
助成年度2019年度

研究テーマ

就労訓練としての木質燃料製造・供給サービス事業の適正評価

研究概要

本研究は、ひきこもりや社会への適合に苦しむ人たちの就労訓練として、木質燃料製造・供給サービス事業の適正を評価することである。具体的には、①森林バイオマスを用いた木質燃料製造・供給事業の就労訓練としての持続性の検討、②就労訓練としての木質燃料化事業の評価の検討を行った。①では、木質燃料の製造・供給にかかるコスト、作業効率等を現地調査で収集したデータを基に算出し、薪の代金、就労訓練者に支払う時給を含めて木質燃料製造・供給のシステム収支の検討を行った。その結果、就労訓練としての木質燃料化事業が持続的に運営可能であること、また就労訓練者にも最低賃金を保証できる形での経営が可能であることが示唆された。②では、アンケート調査及びAHP分析を通して、自立支援施設の塾生が自分にとって適している就労訓練やその要因を調査し数値化した。その結果、木質燃料化事業が就労訓練の場として優れた評価であること、日当の変化によって就労訓練への評価が変わることなどが示唆された。