代表者氏名 | 相馬 花恵(そうま はなえ) |
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代表者所属機関 | 駿河台大学 |
役職・課程 | 准教授 |
助成年度 | 2020年度 |
遠隔による臨床心理学的支援に主眼をおいたマインドフルネス教材の開発と効果検証
本研究の目的は,遠隔によるメンタルヘルス支援を可能にするマインドフルネス教材を作成し,育児期の母親を対象にその適用可能性を検証することであった。上記目的を達成するため,まず,育児期の親を対象に,メンタルヘルス支援プログラムのニーズ等に関して予備調査を実施した。その結果,参加しやすいプログラムの特徴として,①短時間で取り組める,②具体的な実践方法がわかりやすい,③子育てに役立つ情報が盛り込まれている,の3点が挙げられた。上記を基に,マインドフルネスの理論と実践方法を伝える教材(視聴覚教材とテキストブック)を作成した。育児期の母親を対象に本教材の感想等を尋ねる半構造化面接を行ったところ,おおむね肯定的な意見が得られた一方,所要時間の長さ等の改善点も明らかとなった。今後,引き続き調査を行い,母親のニーズに応じたより活用しやすい教材に改良すること,そして,改良版の教材を使用したマインドフルネス・プログラムが,母親のメンタルヘルスに及ぼす効果を実証的に検証することが求められる。