心のケアフォーラム
ユニベール財団では、ボランティアの方々に、相手の想いを聴かせていただき、心に寄り添って自立を見守るボランティアの原点を学んでいただくことを目的に、ボランティア・ミシガン研修を実施してきました。
2011年の東日本大震災の発生後、災害で傷ついた被災者の心のケアが必要とされており、傾聴ボランティアの役割に期待が寄せられています。
ミシガン研修のエッセンスにより多くの方に触れていただき、被災者の心のケア活動に活かしていただきたいと、東日本大震災の被災地を中心に、「心のケアフォーラム」を開催しています。相手の心に寄り添うボランティア活動の輪が広がっていくことを願っています。
フォーラム・レポート
2015年度
「心のケアフォーラム」を開催
2015年度は、岩手県盛岡市と宮古市、東京において地元のボランティアと一緒に、“心のケア”フォーラムを開催しました。
7月10日、盛岡市で開催されたフォーラムは、『被災地における支援の定着と支援者の支えを考える』をテーマとしました。
同12日の宮古市のフォーラムでは、『これからの地域コミュニティのあり方を考える』をテーマに、パネルディスカッションを実施。
同15日には東京・新宿にて『高齢化社会のボランティアの学び』と題してフォーラムを開催しました。
各日とも、会場にはたくさんの市民の方がお越しくださいました。
基調講演は、「ボランティア・ミシガン研修」講師のルース・キャンベル氏(ミシガン大学ターナークリニック元ソーシャルワーク部長)と、フォーク阿部まり子氏(ミシガン大学ヘルスシステム臨床ソーシャルワーカー)をミシガンよりお招きしてお話しいただきました。
キャンベル先生からは、地域の住民と協力してボランティア活動を活性化するヒントを、ご自身のアメリカでの経験をもとにお話しいただきました。
フォーク先生は、ボランティアのセルフケアとしての『マインドフルネス』という実践についてご説明くださいました。
講演の後には、ボランティア活動を行うなかで直面している困難についてなど、意義深い質問が出され、活発な質疑応答が行われました。