ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー
少子高齢社会を支えるソーシャルワーカーの育成をめざして

多文化環境における福祉に関する学術研究と実践で、高い評価を受けているハワイ大学トンプソン・ソーシャルワーク公衆衛生学部と提携して、約2週間の『ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー』を開催しています。

セミナーでは、ソーシャルワーカーをめざす大学院生・大学生約20名をハワイに派遣します。ハワイ大学の講師によるレクチャー、ディスカッション、小グループでのエクササイズや施設・病院などの視察を通して、現地のソーシャルワークの全体像を学びます。

日本の福祉現場では、インドネシア、フィリピン、ベトナムからの看護師・介護士候補生の受け入れが実施されています。こうした状況下、多種多様な民族が共存しているハワイにおいて、様々な職種の人たちが伝統の「アロハ精神」を基に、融和・協調のうちに福祉を実践する現場を見聞することは、ソーシャルワーカーをめざす学生にとって貴重な経験になると期待します。

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2024年度の応募受付は終了しました。

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セミナー・レポート

2018年度

第16回ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー

2019年2月16日から3月3日まで、第16回目となる「ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー」を開催しました。全国各地から多くの応募が寄せられるなか、ソーシャルワーカーを志す大学生・大学院生20人が選考されました。

今回も、ハワイ大学ソーシャルワーク学部の全面的な協力を得て、同大学講師陣によるレクチャーを受講し、ディスカッションを通して学びを深めました。また高齢者施設やホスピス病棟、ホームレス支援機関等、地域の様々な機関を訪問して、ソーシャルワーカーの実践現場を身近に見学し、利用者とも交流しました。
2週間に亘る仲間との共同生活や、ハワイ伝統の“アロハ精神(相手への信頼、愛、また深い寛容の心)”や“オハナ(家族)の心”に基づく現地の人々との温かなふれあいを通して、相手の考えや価値観を受け入れ、優しく寄り添う心を学びました。

セミナーの終わりには、「目の前の人の幸せのため、目立たなくても努力できるソーシャルワーカーになっていきたい」「自分の育ってきた地域をより良くするため、自分にできることは何か、考えて行動していきたい」など、将来の希望を語る、明るい声が聞かれました。
今回の経験を活かし、これからそれぞれの場所で大いに活躍していただきたいと願います。


 
ハワイ大学でのレクチャー。この講義では、人々の健康が経済・社会的条件によってどのような影響を受けているか考察しました。

 
野外での奉仕活動を通して学ぶサービスラーニング。ハワイの自然環境と伝統的な共同体のあり方について体験的に学びました。

 
ホームレスのためのシェルターを運営する施設を訪問。屋上の水耕栽培で野菜を育て、給食の材料としているとのこと。

メンターセッション
ハワイ大学を卒業し現地でソーシャルワーカーとして活躍する日本人“メンター”が、学習をサポートするメンターセッション。グループごとの発表の様子。