ボランティア・ミシガン研修
高齢者の「こころのケア」に取り組むボランティアの育成

心のケアに携わるボランティア約15名を公募・選考し、米国のミシガン大学に派遣して一週間の研修を実施しています。日本の高齢者医療・福祉にも造詣の深い講師陣から、傾聴が果たす役割、高齢者の心を支えていくあり方などを、わかりやすく学ぶことができます。

当初は、当財団が阪神・淡路大震災を機に立ち上げた「ユニベールボランティア」の研修のために、1996年から毎年ミシガン大学にボランティア・メンバーを派遣しておりましたが、内外からの要請により、2008年からは一般に枠を広げ、全国で心のケア・傾聴ボランティアに取り組んでいる方々を対象として開催しています。

事例を交えながら“傾聴”“受容”“共感”などについて学ぶ講義のほか、ボランティアが活躍する施設の見学や、現地のボランティアと交流し、ボランティアに同伴して活動を体験することもできます。また、野外でのアクティビティを通して楽しくチームワークを学び、自分を見つめ直す体験学習なども用意されています。

身近に高齢者と接するボランティア、災害で傷ついた被災者のこころのケアにあたるボランティアのみなさまにお勧めします。

※ミシガン現地での研修に代えて、国内で心のケア・ボランティアに関わるフォーラムを開催することがあります。心のケアフォーラムについては、下記をご覧ください。

募集要項・参加申込書のダウンロード

※2018年度の募集は終了しました。


研修レポート

2018年度

第8回ボランティア・ミシガン研修を開催
2018年10月21日~28日

社会福祉分野における研究と実践で高い評価を得ているアメリカ・ミシガン大学にて、第8回ボランティア・ミシガン研修を行いました。参加者は、全国各地で傾聴を通した"心のケア”に取り組むボランティア13人です。

ミシガン大学キャンパス

研修は、日本の医療・保健・福祉に造形の深い講師陣による講義や、施設見学、現地のボランティアとの交流やボランティアに同伴しての体験活動など、多様な内容で構成されています。

講義では、悲嘆の感情や人間のもつ回復力(レジリエンス)などを学び、人の心を支えていくあり方について理解を深めました。また、日ごろの活動に関する悩みや課題を話し合いました。

施設訪問では、認知症高齢者の入所施設やホスピスなどの福祉施設を訪問して、患者さんに寄り添うためにスタッフの方が心がけていることや、ボランティアが果たす役割について教えていただきました。

また、福祉施設で活動している現地ボランティアとの交流会では、活動を通して感じるやりがいや課題などを、日米混合の小グループで話し合い、交流を深めました。

現地ボランティアとの交流

実際にボランティア活動にも参加しました。
1)認知症専門のデイサービスでの活動、2)個人宅を訪問する話し相手、3)外出困難な高齢者の自宅に食事を届ける配食サービスの三つに分かれ、現地のボランティアに同行しました。どの場所でも、日本から来た参加者たちを温かく受け入れてくれ、相手があってボランティアができる喜びを感じる貴重な体験となりました。

チャレンジ・プログラムの様子

その他、様々なアクティビティにチームで取り組むことを通して、周りの人と協同することを体験に学ぶ「チャレンジ・プログラム」を受講しました。ミシガン大学の所有する広大な自然林で、話し合いながら課題解決に向けて取り組むうち、互いにものの見方が全く違うことに気付くなど、人を理解する上でのヒントが得られ、地元でのボランティア活動に活かしたいとの声が聞かれました。

プログラムの最終日には、セミナー修了式がおこなわれ、一人ひとりに修了証書が渡されました。同じ志を持つ仲間と出会い学び合う時間を通して、自分を見つめ直し、人の心に寄り添う傾聴ボランティアへの情熱を一層深くされたようでした。
研修で経験し学んだことをそれぞれの地元で共有、還元していただければ幸いです。

動画

研修の様子をYouTubeでご覧いただけます。