財団のご紹介

設立趣旨

やがて来る21世紀は、超高齢化の社会であると言われます。
厚生省人口問題研究所の予測によると、わが国の人口の4分の1を高齢者が占める超高齢化の社会は、もう間近に迫っています。

誰もが望んでいたはずの長寿社会の実現ですが、私たちが初めて遭遇する体験であるだけに、解決しなければならない問題も数多くあります。今は、これを喜ぶべき時代の到来とするために多くの力を結集するときではないでしょうか。

私たちも、高齢化社会の問題、とりわけ高齢者福祉という皆が自分の問題として取り組んでいかなければならない課題に対し、何ができるのかを真剣に考えてみました。

先見性のある個人、団体及び行政が、この問題に対処すべくすでに活動を開始し、努力を傾注しておられます。しかしこの高齢者福祉の分野において、諸外国の動向に関する学問的な知見の集積や国際的な交流が十分であるとは言い切れないきらいがあるのではないでしょうか。

そこで私たちは、この人類の直面する課題に取り組んで新しい世紀を拓くべく続けられている真摯な活動や研究の情報のパイプ役、潤滑油となるべき新しい財団の設立を考えるにいたりました。

この財団は、①高齢者福祉に関わる国際的調査研究の助成、②高齢者福祉に関わる研究者の国際交流、③高齢者によるボランティア活動の国際交流と普及啓発を通じ、豊かで明るい高齢化社会の創造を目指すものであります。

ユニベール(UNIVERS)とは、フランス語で人類、また世界を意味します。私たちはユニベール財団により、前述の国際的調査研究の助成や国際交流などの活動を通じて、人類の課題ともいうべき高齢化の問題に全力で取り組み、社会公共に貢献したいと念願するものであります。

平成2年10月4日

  • 追記
    平成24年4月1日付にて公益財団法人ユニベール財団に移行しました。
    これよりは、高齢化問題をグローバルな視点から捉え、助成、人材の育成、国際交流等の事業を行うことにより、少子高齢社会及び人口減少社会における社会福祉の増進に寄与することを目的に活動してまいります。

    この目的を達成するため、次のような事業を行います。
    1. 国際的調査研究及び諸活動への助成
    2. 研究者の国際交流と人材の育成
    3. ボランティア活動の国際交流
    4. ボランティア活動の普及啓発
    5. その他当財団の目的を達成するために必要な事業