心のケア・フォーラム
少子高齢化、人口減少が進む現代社会では、高齢者の孤立や、青年・壮年の引きこもり、孤立した育児や介護など、困難な状況にある人が多くいます。そうした人々の話に真摯に耳を傾け、自分の力で立ち上がっていくのを見守る傾聴ボランティアに期待が寄せられています。しかし、様々な課題を抱える人の想いを聴く時、受け止めが難しかったり、疑問や葛藤が沸き上がったりすることもあるのではないでしょうか。
ユニベール財団では、日頃の傾聴活動での課題や悩みを共有し、心のケアの専門家によるスーパービジョンを受ける「心のケア・フォーラム」を定期的に開催しています。
2025年 開催案内
今回のフォーラムは、心の病を抱える人の心の働き・メカニズムに対する理解を深め、傾聴ボランティアとしての心構えを学んでいきます。
多くの皆様のお申込みをお待ちしています。
*1月19日開催分のお申込み受付は終了しました。
日 時 | 2025年 1月19日(日) 午後1時~3時 |
---|---|
形 式 | オンライン会議システム Zoom |
テーマ | 「心の病を抱えている人に寄り添うために」 |
講 師 | 松崎 一葉 氏 (筑波大学医学医療系 産業精神医学・宇宙医学グループ教授。医学博士・精神科医) |
対 象 | 心を支える活動に携わっている方、関心のある方 |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 2025年 1月10日(金)までに「申込みフォーム」からお申込みください。 |
開催案内はこちらをご覧ください。 ![]() ※ メール・FAXでの申込みを希望の方は開催案内の裏面をご覧ください。 |
フォーラム ・レポート
2023年度
心を支える傾聴ボランティアとして活動する人たちの集い
「心のケア・フォーラム」を開催
2023年8月27日、傾聴ボランティアに携わる人や心のケアに関心のある人を対象にした「心のケア・フォーラム」をオンラインで開催しました。講師に、米国ミシガン大学高齢者クリニックのソーシャルワーカーで、日本の医療・福祉にも造詣が深いフォーク阿部まり子氏を迎え、全国から100名以上が参加しました。
はじめに講師による講義があり、その後、コロナ禍で活動を制限されながらも着実な実践を重ねている3つのボランティア団体と、開催者としてユニベールボランティアから事例発表と質疑をおこないました。傾聴している相手との関係が近くなりすぎていないかという疑問や、親子や夫婦など同じ家族のメンバーをそれぞれ傾聴する場合に心得る点、「死にたい」と訴える人への傾聴で踏まえておくべき知識と寄り添い方について等、質疑応答を通して考えました。
活動上の悩みや疑問を相談し、適切な対応について専門家の指導を得ることは、ボランティアが安心して活動を継続する支えになると考えます。今後も、心に寄り添う傾聴活動の普及・発展に向け、フォーラムを続けてまいります。