心のケア・フォーラム

全国各地で自然災害が発生する昨今、生活の再建とともに、災害で傷ついた被災者の心のケアの必要性が指摘されています。その一助として、時間をかけてじっくりと相手と向き合い、お話を聴かせていただく“傾聴ボランティア”に、期待が寄せられています。

ユニベール財団では、相手の想いを聴かせていただき、心に寄り添って自立を見守る"傾聴ボランティア”を学んでいただくことを目的に、ボランティア・ミシガン研修を実施してきました。
より多くの方にミシガン研修のエッセンスに触れていただき、相手の心に寄り添うボランティア活動に活かしていただきたいと、「心のケア・フォーラム」を開催しています。

2023年度 開催案内

2023年度の「心のケア・フォーラム」は8月27日に「心に寄り添う傾聴ボランティアを継続するために」をテーマにオンラインにて実施します。
コロナ禍での生活の急変は人々に不安や抑うつ症状をもたらし、当事者やケアをする人の孤立も深刻化していると言われます。傾聴ボランティアはこうした人々の話を親身に聴き、寄り添ってきました。しかし困難な状況や多様化する悩みにどう対応し、受け止めればよいか、ボランティア側も模索しています。本フォーラムでは、傾聴ボランティアの実践報告と講師によるスーパービジョンを通して、心を支えるボランティア活動の継続に向け、ともに考えます。

  • 日  時: 2023年8月27日(日)午前10時~12時
  • 形  式: オンライン会議システムZoom
  • 対  象: 心を支える活動に携わっている方、関心のある方
  • 参 加 費: 無料
  • 申込方法: 8月13日(日)までに「申込みフォーム」からお申込みください。
    ※申込は終了しました。
    • 開催案内はこちらをご覧ください。
      2023年度 心のケア・フォーラム
    • メール・FAXでの申込みを希望の方は開催案内の裏面をご覧ください。

フォーラム・レポート

2023年度

心を支える傾聴ボランティアとして活動する人たちの集い
「心のケア・フォーラム」を開催

2023年8月27日、傾聴ボランティアに携わる人や心のケアに関心のある人を対象にした「心のケア・フォーラム」をオンラインで開催しました。講師に、米国ミシガン大学高齢者クリニックのソーシャルワーカーで、日本の医療・福祉にも造詣が深いフォーク阿部まり子氏を迎え、全国から100名以上が参加しました。

はじめに講師による講義があり、その後、コロナ禍で活動を制限されながらも着実な実践を重ねている3つのボランティア団体と、開催者としてユニベールボランティアから事例発表と質疑をおこないました。傾聴している相手との関係が近くなりすぎていないかという疑問や、親子や夫婦など同じ家族のメンバーをそれぞれ傾聴する場合に心得る点、「死にたい」と訴える人への傾聴で踏まえておくべき知識と寄り添い方について等、質疑応答を通して考えました。

活動上の悩みや疑問を相談し、適切な対応について専門家の指導を得ることは、ボランティアが安心して活動を継続する支えになると考えます。今後も、心に寄り添う傾聴活動の普及・発展に向け、フォーラムを続けてまいります。